重版出来
「重版出来」というテレビドラマをご存知でしょうか。
原作は漫画です。
毎週火曜日の夜10時から放映されています。前回、4月26日が3回めでした。
わたしはテレビはそんなに見る方ではないと思っていますが、好きな役者がでるドラマや、「重版出来」のような、出版業界の話などは見るようにしています。「重版出来」の場合は、新米漫画編集者が主人公ですが、編集者だけでなく営業担当や書店の漫画売り場の担当、それにもちろん漫画家も登場しています。
同じ業界の話はやっぱり面白いです。「そうそう、ほんとにそうだよね」とか「えー、そんな人がいるのか?」といった反応をしながら毎回楽しく見ています。主人公の黒沢心(黒木華)がとっても元気のいい子で、いいですね。
3回めには、主人公の新米編集者が、先輩からこんなことを教えてもっていました。
「著者と編集者は二人三脚」
「給料は読者からもらっているんだ」
ということです。
「著者と編集者は二人三脚」というのは、書籍の場合はちょっと違うかもしれませんが、漫画の場合はストーリーを作るところなどにも編集者が関わるのだとすると、そのとおりなのでしょう。著者と編集者が一緒に作るといったところがあるのかもしれません。
書籍の場合は、作るというか、文章を書くのは著者が一人でしかできないことです。この場合は、編集者の役割は、横から著者を助けるという感じだと思います。著者が欲しがっている資料を集めたり、書いている内容の話を聞いて面白がったり、わかりにくい所があればそのことを質問したりできるといいですね。
「給料は読者からもらっているんだ」ということは、ほんとにそのとおりです。読者が書店で支払った代金が出版社に回ってきて、そこから著者の印税と編集者の給料が出ているわけです。だから、読者がそれだけのお金を払ってまで欲しいと思ってくれるような本を作らないといけません。これは肝に銘じておかなければいけないことです。
「重版出来」、おもしろいですよ。本好きな方には特におすすめします!