たのしい授業と仮説実験授業と

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カレンダー「花暦」(はなごよみ)

 仮説社で販売しているものの中に,「花暦10」(はなごよみ)というカレンダーがあります。
名前のごとく,「花の写真が載っている,2017年のカレンダー」です。
 
 
 このカレンダーは,細井昭さんという,新潟県魚沼市大沢にある時宗のお寺・東養寺の方が作られたものです。
 細井昭さんの父である東養寺の前住職は,2013年に亡くなられた細井心円さんという方で,小学校の先生でもあり,仮説実験授業をとても熱心に実施,研究されていました。そんな縁で,東養寺の境内には科学の碑と,科学の碑記念館があります。
 
 カレンダーに,現住職であり,昭氏の妹さんの雅子さんがこう書かれています。
「平成16年1月に発病した脳出血の後遺症により,兄,昭は言葉によるコミュニケーションが不自由になってしまいました。とくに文字でなにかを表すことがむずかしい状態です。しかしながら,どうしてもみなさまに感謝の気持ちを伝えたとのことですので,本人にかわり家人よりひとことご挨拶させていただきます。
 職場でも,プライベートでも非常に活動的であった兄ですが,,病後の後遺症のためおもうように動けず,また自分のおもいを言葉では十分に伝えることができなくなりました。家人もそれを見守るだけしかできず,おたがいに切ない時期をすごしました。そのようなときにリハビリの一環として言葉以外の手段,写真で他人になにかを伝えられることに気づいたようです。それからというもの,毎日のように身辺の花の写真を撮りはじめるようになりました。
 病前より,兄は自然の素晴らしさを多くの人に伝えたいというおもいを強くもっておりました。多少なりともそれができるようになったこと,カレンダーを通じて新しい方がたと知り合えることができるよになったことに,本人ともども深い喜びを感じております。また,今年は大勢の方のご尽力で「花暦写真展」を各地で開催することができ,望外の喜びでした。深くお礼を申し上げます。
 これからもいろんな方のお世話になると存じますが,あたたかく見守ってくださいますよう,お願い申し上げます」
 
 写真は,おもに細井昭さんのお住いの近くの花ですので,種類は限られていますが,花のお好きな方におすすめのカレンダーです。