表現の自由を守るためのアプリ
「イランの若者、スマホアプリを駆使して〈道徳警察〉をかわす」という記事を、『BIG ISSUE』2016年4月15日号で読みました。
〈道徳警察〉というのは、イスラム教徒に服装や行動の規範を強要するために見張っている警察です。スカーフを着用していない人や、男女の同伴を取り締まっているらしい。
そこで、その道徳警察を見つけた人が、その場所をグーグルマップ上にアップして、他の人が知ることができるようにするアプリ「ゲルシャド」が、若者の間で広がっているということです。
「なにを着るか」という表現の自由に対する抑圧をはねのけるためのアプリなわけです。
「表現の自由に対抗」といえば、まずは「出版」の自由という言葉を、わたしなどは思い浮かべます。しかし、いまや「表現の自由」を守るためにも、スマートフォンのアプリが活用されるという時代になったのでしょうか。ゲリラ的に出す冊子や壁新聞というものは今でも有効だとは思いますが、その役割は早晩、スマホのアプリに取って代わられるのかもしれません。いや、すでに、メールマガジンや、ブログやTwitterやFacebookによって取って代わられているのかもしれません。
となると、これからは、ブログを作ったり、あるいはもうアプリそのものを自分で作るという能力が大切になってくるのでしょう。そのためにはどういう能力が必要なのか、わたしには検討もつきませんが、しかしこれからの若者にとっては必須の能力になってくるのかもしれませんね。